ものづくり補助金における「被用者保険」が評価される理由

加点項目

ものづくり補助金の審査は「人」と「継続性」も見られている

ものづくり補助金の審査では、設備投資や技術内容だけでなく、その事業を継続的に実行できる体制があるかが重視されます。
その判断材料の一つが、雇用環境が安定しているかどうか、つまり「被用者保険に適切に加入しているか」という点です。
被用者保険そのものが直接の加点項目として明記されているわけではありませんが、加点項目や審査評価項目の土台として機能する制度と考えると理解しやすくなります。

被用者保険にきちんと加入している事業者は、
人を大切にし、長く事業を続けられる会社と評価されやすくなります。
その結果、ものづくり補助金の審査でプラスに働く可能性が高くなります。
ケースによって判断は分かれますが、従業員がいるにもかかわらず被用者保険に加入していない場合は、評価面で不利に見られることがあります。

ものづくりの加点につながる視点

加点①賃上げ加点との相性が良い

ものづくり補助金では、賃上げに取り組む事業者に対する加点が設けられています。
被用者保険に加入している事業者は、
・従業員の賃金管理
・労働条件の把握
・将来にわたる雇用計画
が明確になっているケースが多く、賃上げ計画の信頼性が高いと判断されやすくなります。

賃上げ計画とは
事業計画期間中に、従業員の給与水準を引き上げる取り組みのことです。

※実現可能性が低い計画は評価されにくくなります。

加点②雇用の安定性・継続性の評価

ものづくり補助金は、単発の設備導入ではなく事業として定着するかが重要です。
被用者保険に加入している場合、
・長期雇用を前提としている
・人材流出リスクが低い
・事業終了後も体制が維持される
といった点が評価されやすくなります。

これは審査項目の
「事業実施体制」「事業の継続性」
といった部分で、間接的な加点要素になります。

加点③人材確保・人材育成の観点

ものづくり補助金では、設備導入後にそれを使いこなす「人材」の存在が不可欠です。
被用者保険に加入している事業者は、求人時に「社会保険完備」と記載できるため、他業種・他企業からの人材確保がしやすくなります。
結果として、
・新設備を扱える人材が定着
・事業計画の実行力が高い
と判断され、審査上プラスに働きます。

被用者保険に加入していることが有利になる事業者の例

対象となりやすい事業者

事業者の特徴評価されやすい理由
法人事業者原則強制加入のため、体制整備が進んでいる
常時雇用がある個人事業者雇用の安定性を示しやすい
賃上げ加点を狙う事業者実績・計画の整合性が取りやすい
人材投資型の設備導入人を軸にした成長計画と相性が良い

申請書での書き方

賃上げ計画の実現性は、被用者保険に加入しているかも見られています。

事業計画書にどう反映させるか

被用者保険については制度名を強調するよりも、体制の説明として自然に盛り込むのが効果的です。
例としては、
・安定した雇用環境のもとで設備投資を行う
・人材定着を前提とした生産性向上計画
・賃上げと設備投資を両立させる体制
といった形で、「人材 × 設備 × 継続性」をセットで説明します。

被用者保険は審査で評価されます

ものづくり補助金では、被用者保険への加入状況は公募要領に明記された評価・加点項目として扱われています。
単なる参考情報ではなく、申請事業者が適切な雇用環境を整えているかを確認するための正式な審査ポイントの一つです。
被用者保険への加入は、次のような評価項目と密接に関係しています。
・賃上げの実効性
・雇用の安定性
・事業の継続性
・事業を確実に実行できる体制

これらを総合的に判断する上で、
被用者保険に適切に加入しているかどうかは、
加点評価の前提条件として重要視されています。

被用者保険に加入しているからといって、それだけで必ず採択されるわけではありません。
ただし、従業員の雇用環境や労務管理が適切に行われているかを判断するうえで、重要な評価ポイントの一つになります。
特に、他の条件が同程度の申請者が並んだ場合には、評価を下支えする要素として影響することがあります。

不明点や個別相談をご希望の方は、無料診断フォームまたは公式LINEにてお気軽にお問い合わせください。

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